杣山は、南越前町に位置する標高492mの里山であり、御殿跡や堀切跡など、鎌倉時代に築かれた山城「杣山城」の跡が残っていることから、当時の面影を感じながら登山ができます。
山頂付近には絶壁の岩場があり、尾根沿いの登山道は左右が開けていることから、低山とは思えないほど絶景の臨める展望スポットが点在しています。
コースは主に、第1登山コース(林道駐車場)、第2登山コース(居館跡)と第3登山コース(花はす温泉 そまやま)の3つとなっていますが、山中には他にもバリエーションのコースがあります。
全ての見どころを回るには、第2登山コース(居館跡)から第3登山コース(花はす温泉 そまやま)へ周回するコースか、その逆回りのコースがおすすめです。その場合、山際にある遊歩道(元は自転車道)か車道のどちらかを、800mほど歩く必要があります。
コースマップ
第1登山コース(林道駐車場)
基本情報
目的地(標高) | 駐車場(標高) | 駐車場からのコースタイム(高低差) |
---|---|---|
杣山(492m) | 登山口 約3台(270m) | 約50分(222m) |
トイレ | 危険箇所 | 目的地のアンテナ(NTTドコモ) |
---|---|---|
なし | 特になし | 4/4 |
登山者は、比較的少ない山となっています(他のコースから登る人もいます)
駐車場
林道の手前に、獣害対策のフェンスがあるため、開けて車を進めましょう。通った後には必ず閉めましょう。
林道の突き当りに3台ほど駐車可能なスペースがあり、こちらが登山口となります。
駐車スペースからも、街並みを見下ろすことができます。
山頂までのコース・景色
駐車スペースから右手の奥が、山頂へ続く登山道となります。
最初は、階段の道が続きます。
しばらくすると、尾根沿いの気持ちの良い登山道になります。
程よい登り傾斜の登山道が続きます。
瓜生保が足利軍との戦いの時に立てこもった、臨時の御殿である西御殿跡です。
西御殿跡を過ぎると、第2登山コース(居館跡)と合流します。続きはこちら。
第2登山コース(居館跡)
基本情報
目的地(標高) | 駐車場(標高) | 駐車場からのコースタイム(高低差) |
---|---|---|
杣山(492m) | 登山口 約20台(109m) | 約1時間15分(383m) |
トイレ | 危険箇所 | 目的地のアンテナ(NTTドコモ) |
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登山口(男女共用) | 姫穴付近の細道(片側が崖) | 4/4 |
登山者は、比較的少ない山となっています(他のコースから登る人もいます)
姫穴の付近は片側が崖の細道となっており、鎖が設置されているため、グローブ(軍手など)があると登りやすくなります。
駐車場
駐車場は、居館跡の手前に整備されています。
駐車場には、トイレ(男女共用)があります。
また、駐車場には休憩所もありますので、登山後に休憩もできます。
山頂までのコース・景色
駐車場から山の方へ続く道を進みます。
文殊堂経由西御殿という看板がありますが、直進します。看板の方へ進むと、文殊堂を経由して、第1登山コース(林道駐車場)につながります。
橋を渡ります。
土塁と堀の残る、杣山城主の居館跡を示す石碑があります。
害獣対策の扉がありますが、取っ手で開閉が可能です。通った後には必ず閉めましょう。
登山道を進むと、キャンプ場の跡地があります。さらに奥へ進んでいきます。
渓流沿いの道が続きます。
屋根付き休憩所の手前の分岐を、右手に進みます。
この看板が設置されている以降の道は、滑りやすい岩場となっているため、充分注意して進みましょう。
片側が崖の細道となっており、鎖が設置されています。足元に充分気を付けましょう。
しばらく進むと、かつて新田義貞の妻が身を隠したと言われる、小さな岩窟である姫穴があります。
姫穴からもうしばらく、足場の悪い登山道が続きます。
片側が崖の細道が終われば、なだらかな登山道になります。
杣山城の貴重な水源として利用されていた殿池です。年間を通して水量が変わらないことから、神秘的な池と言われています。
しばらくすると、分岐に到着します。山頂は左手で、西御殿跡を経由する第1登山コース(林道駐車場)は右手です。
ここから山頂までは、尾根沿いの気持ちの良い登山道が続きます。
しばらくすると、右側に袿掛岩の石碑があり、奥には大きな岩があります。かつて瓜生保が戦死した際に、奥方や侍女たちが岩から飛び降りたという悲しい言い伝えもあります。
袿掛岩の先端に進むと、360度見渡せる絶景が広がります。西側には今庄地区の街並みがあり、北側には南越前町・越前市の街並みと日野山があります。足元には充分注意しましょう。
山頂までは、再び気持ちの良い登山道が続きます。
人や馬の進入を妨げる堀切跡です。
山頂に到着です。山頂の景色はこちら。
第3登山コース(花はす温泉 そまやま)
基本情報
目的地(標高) | 駐車場(標高) | 駐車場からのコースタイム(高低差) |
---|---|---|
杣山(492m) | 花はす温泉 そまやま 約80台(117m) | 約1時間20分(375m) |
トイレ | 危険箇所 | 目的地のアンテナ(NTTドコモ) |
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駐車場(2023年11月時点 工事中)、バーベキュー場(男女別) | 山頂手前のはしご | 4/4 |
登山者は、比較的少ない山となっています(他のコースから登る人もいます)
駐車場
「花はす温泉 そまやま」の駐車場が利用できます。
駐車場にトイレが設置されていますが、工事中です。(2023年11月時点)
登山口には「花はす温泉 そまやま」があるため、登山後には温泉に入ることもできます。
山頂までのコース・景色
「花はす温泉 そまやま」の左手を奥に進むと、登山道を示す看板があります。
通り道にあるバーベキュー場には、トイレ(男女別)があります。
整備された遊歩道を進んでいきます。
しばらく進むと分岐の看板があるため、左手に進みます。
このコースは、尾根に出るまで階段が続きます。
巨岩が目の前に現れると、尾根まではもう少しです。
尾根に出ると、階段の登山道は終わりです。
左右の開けた、気持ちの良い尾根の登山道が始まります。
山頂までは、尾根の道が続きます。
右に目を向けると、巨岩の絶壁と日野山の見える絶景が広がります。
山頂の手前が絶壁となっているため、はしごが2つ設置されています。足元も崖になっているため、充分に注意して登りましょう。
はしごを登って振り返ると、そこにも絶景が広がります。
絶壁により、ここまで登ってきた犬も馬も登り切ることができず、後戻りをしなければならなかったことから名前の付いたと言われる犬戻駒返しがあります。
山頂までは、もうしばらく尾根道が続きます。
人や馬の進入を妨げる堀切跡です。
山頂に到着です。
山頂の景色
山頂には開けたスペースがあります。
ベンチなどの座る場所はないため、休憩する予定の場合、レジャーシートがあると便利です。
三角点と、それぞれの方角に何があるかを示す表示板が設置されています。
山頂は杣山城の本丸であり、杣山城跡のことを示す石碑が並んでいます。
山頂から東側の展望で金草岳が見えます。それ以外の方角は、木々によってあまり展望はありません。展望としては、袿掛岩の方が良いスポットとなっています。
最後に
ごみは持ち帰るなどのマナーを守り、安全に気を付けて登山を楽しみましょう。
山の最新の情報は、登山の投稿サイトなどで直前に確認しておくと安心です。