岩籠山は、福井県敦賀市に位置する標高765mの里山であり、山頂からは敦賀湾や敦賀市の市街地が望めます。敦賀市を代表する三つの山の総称「敦賀三山」の一つです。
コースの途中には、美しいブナ林が広がっており、また、山頂付近にあるインディアン平原では、広大なクマザサと花崗岩の巨岩が点在し、岩籠山特有の景観を楽しめます。
コースは複数ありますが、ここでは、何度も渡渉する渓流沿いの登山道である市橋コースと、尾根沿いを進みながらブナ林やインディアン平原を経由する駄口コースを掲載します。
コースマップ

市橋コース
基本情報
| 目的地(標高) | 駐車場(標高) | 駐車場からのコースタイム(高低差) |
|---|---|---|
| 岩籠山(765m) | 登山口 約10台(100m) | 約2時間20分(665m) |
| トイレ | 危険箇所 | 目的地のアンテナ(NTTドコモ) |
|---|---|---|
| 駐車場(仮設) | 増水時の渡渉 | 1/4 |
登山者は、比較的少ない山となっています(他のコースから登る人もいます)
渡渉では足場の確保をサポートするため、トレッキングポール(ストック)があると登りやすくなります。
駐車場

国道161号の市橋交差点を曲がり、看板に従って、奥に進みます。なお、駐車場に着くまでに、高架下を2回通ります。

細い道を800mほど走ると、登山口の駐車場に到着します。


駐車場には、仮設トイレや登山届ポストがあります。
コース・景色

駐車場の奥へ続いている林道から、登山開始です。


徐々に道幅が狭くなり、登山道らしくなっていきます。


まず、小さな渡渉が2回あります。

3回目からは大きな渡渉も始まります。なお、市橋コースでは、大小併せて25回ほどの渡渉を繰り返し、右岸と左岸を行き来しますので、基本的にはピンクテープを目印に進みましょう。
川幅の広い場所や苔の付いた岩に注意することはもちろん、特に増水時は足場の確保を慎重に行う必要があります。



渡渉しながら、少しずつ上流へ進んでいきます。



途中、見ごたえのある滝も現れます。

川幅が広い場所は、足場の確保に苦労するかもしれません。


渓流沿いの、心地よい登山道を進むポイントもあります。


徐々に川幅が狭くなっていきます。


上流になるほど、川にある岩のサイズが大きくなります。


渓流沿いの登山道の終盤は、沢登りに近いような状況ですが、足場はしっかりとあります。

徐々に、渓流から遠ざかっていきます。

尾根道に出る手前に分岐があり、左右どちらからでも山頂に向かうことができます。
左は直登で山頂方面へショートカットでき、右はつづら折れで夕暮山に向かう分岐を経由します。ここでは、右に進んだ場合を掲載します。

尾根の分岐に到着です。

右手に進む登山道は、夕暮山へ至ります。




夕暮山までは、途中の分岐を左へ進み、反射板を経由して、約10分のコースタイムで到着できます。山頂からは、主に敦賀市内の山々が見えます。
なお、夕暮山より先へ進むと、山コースの登山口に至ります。

岩籠山の山頂へは、分岐を左手に進みます。


気持ちの良い尾根沿いの登山道を進みます。

途中、木々の間から敦賀市の街並みが見えます。

低木が多くなり、視界が開けてきます。

岩籠山の山頂手前に分岐があり、左手に進みます。なお、右手は、インディアン平原にショートカットする道となっています。

山頂に到着です。山頂の景色はこちら。
また、インディアン平原は、山頂から駄口コースの方へ5分ほど移動したところにあるため、足を延ばすことをおすすめします。インディアン平原の景色はこちら。
駄口コース
基本情報
| 目的地(標高) | 駐車場(標高) | 駐車場からのコースタイム(高低差) |
|---|---|---|
| 岩籠山(765m) | 登山口 約20台(165m) | 約2時間50分(600m) |
| トイレ | 危険箇所 | 目的地のアンテナ(NTTドコモ) |
|---|---|---|
| 登山口(仮設) | 特になし | 1/4 |
登山者は、比較的少ない山となっています(他のコースから登る人もいます)
登山道の途中には、岩場となっているところがあるため、グローブ(軍手など)があると登りやすくなります。
駐車場

国道161号沿いに、広い駐車場があります。

登山者専用の駐車場は、国道161号を挟んで登山口の反対側にあります。

国道161号を横断する際は、自動車に注意しましょう。
コース・景色

建物の横に、登山口があります。


登山口には、仮設トイレや登山届ポストがあります。


まずは森の中を進みます。登山道は明瞭です。

迷うかもしれない場所には、看板標識が設置されており、安心です。


なだらかな道があったり、急登があったりします。

しばらくすると、標高361mの奥野山に到着します。なお、奥野山からの展望はありません。


なだらかな道や岩場のある急登が続きます。


徐々に視界が開け、尾根沿いの登山道となります。

標高がかなり上がったことが分かる景色になり、南東方面には伊吹山が見えます。

尾根沿いの登山道が終わると、ブナの群生が目立つようになります。


崩壊し、山肌が現れているポイントの近くを通ります。

美しいブナの林は続きます。

ブナの林を抜けると、クマザサの群生へと変わっていきます。

一気に視界が開け、遠くの山々が見渡せるようになります。


前方には、インディアン平原の景観の特徴である、巨岩が見えてきます。

巨岩に近づくにつれ、周りはクマザサのほか、ススキも群生するようになります。

分岐があり、看板に表示のない方向に進むと、インディアン平原の展望スポットに向かうことができます。



展望スポットに向かう途中でも、広大なクマザサやススキ、花崗岩の巨岩が点在する、岩籠山特有の絶景を楽しめます。



展望スポットに到着です。座れる高さぐらいの岩があるため、休憩できます。





展望スポットからは、絶景が広がります。北東方面には両白山地の山々が、南側方面には伊吹山や琵琶湖が望めるほか、北側方面には西方ヶ岳、蠑螺ヶ岳、敦賀湾や敦賀市の市街地が見渡せます。

展望スポットから向かって右に見えるピークが、岩籠山の山頂です。


山頂へ向かう道の途中からインディアン平原を振り返っても、素晴らしい景色が広がっています。


山頂手前では再び森の中に入り、分岐を右手に進みます。なお、左手は、市橋コースの方へショートカットする道となっています。

山頂に到着です。
山頂の景色

山頂には、座れる高さぐらいの岩があるため、休憩できます。


山頂には、標識や三角点もあります。







山頂からは絶景が広がります。北東方面には両白山地の山々が、西側方面には野坂岳や夕暮山が、南側方面には伊吹山や琵琶湖が望めるほか、北側方面には西方ヶ岳、蠑螺ヶ岳、敦賀湾や敦賀市の市街地が見渡せます。
最後に
ごみは持ち帰るなどのマナーを守り、安全に気を付けて登山を楽しみましょう。
山の最新の情報は、登山の投稿サイトなどで直前に確認しておくと安心です。

