権現山(福井県越前市)はどうやって登山するの?駐車場・トイレや景色、コースなどを案内します

ⓘ 当ページには広告が含まれています。

権現山は、標高565mの越前市東部に位置する里山であり、山頂には雨乞いの神として信仰されている松ヶ嶽神社があります。泰澄によって、701年に開山されたといわれています。

山頂や展望台からの眺望は限られていますが、大小5つの滝を総称する柳の滝では、季節を問わず素晴らしい景観を楽しめ、剣豪・佐々木小次郎が秘剣「ツバメ返し」を編み出したという伝承もあります。

コースは、柳の滝、こもり穴と松ヶ嶽神社の大モミを経由する裏参道コースと、南側の急斜面を登る表参道コースの2つとなっています。

全ての見どころを回るには、裏参道コースから表参道コースへ周回するコースか、その逆回りのコースがおすすめです。

広告

駐車場までの道のり

権現山の登山口には男女共用のトイレがありますが、登山口に近い公共施設として「小次郎公園」があり、男女別のトイレが使用可能です。
なお、「小次郎公園」は剣豪・佐々木小次郎の生家と言われる高善寺に隣接し、桜の名所としても知られています。

「柳の滝」の看板を目印に、集落の奥に進んでいきます。

集落を抜けると分岐がありますので、左に進みます。

駐車場

細い道を300mほど走ると、登山口の駐車場に到着します。

駐車場には、男女共用のトイレが整備されています。

コースマップ

裏参道コース

基本情報

目的地(標高)駐車場(標高)駐車場からのコースタイム(高低差)
権現山(565m)登山口 約5台(135m)約1時間30分(430m)
トイレ危険箇所目的地のアンテナ(NTTドコモ)
登山口(男女共用)特になし2/4
2025年5月時点

登山者は、比較的少ない山となっています(他のコースから登る人もいます)

コース・景色

裏参道コースは、看板の方へ進みます。

渓流沿いは、柳の滝を楽しむための遊歩道として整備されています。

すぐに、1つ目の不動滝が現れます。滝の横に泰澄の像があり、その近くの穴の中に不動明王が祀られていることから、その名が付いたということです。高さは約8mあります。

次に、お釜滝へ向かいます。

2つ目の滝、お釜滝もすぐに着きます。高さが11mの滝であり、約2mの深さの滝つぼが釜底を連想させることから、その名が付いたということです。

次に、布滝へ向かいます。渓流沿いの遊歩道を奥へ進みます。

しばらく進むと、3つ目の滝である布滝が見えてきます。白布を垂らしたような美しい滝であることから、その名が付いたということです。柳の滝の中で規模が最も大きく、高さは36mあります。山々の景色ではありませんが、これも絶景です。

次に、窓滝へ向かいます。

布滝から窓滝までは、これまでの滝と比べて距離があります。気持ちの良い渓流沿いの遊歩道を、さらに奥へ進みましょう。

しばらく進むと、夫婦滝まで200m、松ヶ嶽神社の大モミまで約30分の看板があります。

こもり穴へ30mの看板付近からは、遠目に4つ目の滝である窓滝を見ることができます。2つの峰に挟まれ、窓を切ったように開けたところから落下する様子により、窓滝と名付けられたとのことです。高さは約41mあります。

また、左手にはこもり穴が見えてきます。

こもり穴に近づくためには、枝道を進んで渡渉する必要がありますが、水量が多くなければ、問題なくアクセスできます。

こもり穴に到着です。源氏に追われた平家の落ち武者が、この穴に隠れていたという言い伝えがあります。

本道に戻り、最後の滝である夫婦滝を目指します。

5つ目の滝である夫婦滝に到着します。大岩の上から二筋の水が流れ落ちることから、夫婦滝と名付けられたということです。

夫婦滝を後にし、渓流から離れてしばらく進むと、山頂の手前で生命力にあふれた松ヶ嶽神社の大モミが現れます。樹齢500年以上と言われており、越前市指定の天然記念物です。

松ヶ嶽神社の大モミを過ぎると、山頂はもうすぐです。

山頂に到着です。山頂の景色はこちら

表参道コース

基本情報

目的地(標高)駐車場(標高)駐車場からのコースタイム(高低差)
権現山(565m)登山口 約5台(135m)約1時間30分(430m)
トイレ危険箇所目的地のアンテナ(NTTドコモ)
登山口(男女共用)特になし2/4
2025年5月時点

登山者は、比較的少ない山となっています(他のコースから登る人もいます)

コース・景色

表参道コースは、舗装された林道をしばらく進みます。

T字路を右に進みます

ここから、山道に入ります。

まずは、森の中を進みます。登山道は明瞭です。

しばらくすると、周りには杉林が広がります。

途中、尾根沿いの道もあります。

進むにつれて、徐々に勾配がきつくなってきます。

この辺りはガレている(岩石がゴロゴロ転がっている急斜面)ため、下山の際は特に注意しましょう

しばらくすると、つづら折りの登山道になります。

途中、杉の巨木が現れます。特に名称はないようですが、存在感は充分です。

徐々に、周りの杉が減っていきます。

つづら折りの登山道が続きます。

山頂の手前で眺望が開け、日野山や越前市の市街地が見えます。眼下に広がる景色としては、権現山で最も良い場所です。

山頂まではもうすぐです。

山頂に到着です。

山頂の景色

山頂には、雨乞いの神として信仰されている松ヶ嶽神社があります。泰澄が観音様を祀られたことが、その起こりと言われています。

休憩や食事のできるベンチやテーブルが設置されています。
また、山頂を示す柱型の看板のほか、鐘や木槌があり、山頂に着いた記念に鳴らせます。なお、三角点はなく、眺望もほとんどありません。

山頂から15分程足を延ばすと、鞍ヶ上展望台に行くことができます。

途中、日野山が右手に見えます。

避難小屋があり、中には腰掛けられるベンチがあります。

避難小屋を過ぎると分岐があり、右手の上り坂に進みます

三峰神社という小さな祠があります。

林道を横断して、さらに上ります。

しばらく進むと、鞍ヶ上展望台に到着します。

「官行造林記念」と刻まれた石碑があります。

南西方面の木々の間に日野山が見えますが、それ以外には展望がほとんどありません。

最後に

ごみは持ち帰るなどのマナーを守り、安全に気を付けて登山を楽しみましょう。

山の最新の情報は、登山の投稿サイトなどで直前に確認しておくと安心です。