鉢伏山は、南越前町と敦賀市にまたがる標高761mの山であり、福井県の嶺北と嶺南を隔てる要所に位置していることから、さまざまな史跡が残っています。また、キャンプ場や温泉と一体的に整備された登山道があり、トイレが登山口のほか、山頂手前にも設置されていることから、気軽に安心して山登りを楽しめます。
山頂手前には、赤いブランコに揺られながら白山を望むことのできる展望スポットがあり、さらに、山頂からは日本海や敦賀半島、敦賀三山などの山々を見渡せる絶景が広がります。
コースは複数あり、ここでは、今庄365スキー場を起点とした、歴史文化遺産を感じられるトレッキングコースを掲載しますが、山中には他にもバリエーションのコースがあります。
コースマップ

トレッキングコース
基本情報
| 目的地(標高) | 駐車場(標高) | 駐車場からのコースタイム(高低差) |
|---|---|---|
| 鉢伏山(761m) | 今庄365スキー場 100台以上(431m) | 約1時間30分(330m) |
| トイレ | 危険箇所 | 目的地のアンテナ(NTTドコモ) |
|---|---|---|
| 駐車場(男女別)、シーサイト365(男女別) | 特になし | 4/4 |
登山者は、比較的少ない山となっています(他のコースから登る人もいます)
駐車場

国道365号から、今庄365スキー場などの看板がある上り坂へ入ります。

登山口となる今庄365スキー場には、100台以上が駐車できます。


今庄365スキー場と一体的に整備されたキャンプ場「ASOBASE」があり、オートサイト・フリーサイトを予約して利用できます。

駐車場には、男女別のトイレが整備されています。

また、天然温泉「今庄365温泉 やすらぎ」があるため、登山後には温泉に入ることもできます。雄大な自然が一望できる露天風呂と、ゆったりとしたサウナが完備されています。


ゲレンデの向かって左側の斜面に、トレッキングコースの登山口があります。なお、ゲレンデを登ったり、車道を進んだりしても山頂へ行くことができます。
コース・景色

ゲレンデから森の中に入る登山口に、看板標識があります。

序盤は、左右に切り開かれた尾根沿いの道を進みます。


一旦ゲレンデに出ますが、すぐに森の中に戻ります。

登山道には、階段も整備されています。

再びゲレンデに出て、しばらくはそのまま進みます。


途中、開けた景色が広がり、見通しが良ければ白山も見えます。

ゲレンデを横断し、森の中の登山道に入ります。

車道に出合います。山頂へは、左手に進みます。

次に、看板に従って右手に進みます。

すぐに十字路となり、看板に従って左手に進み、木ノ芽峠に向かいます。なお、直進は山頂へのショートカット、右手は言奈地蔵を経由して下山するコースとなります。

ちなみに、言奈地蔵は、弘法大師の化身とされており、「秘密を言うな」の伝説が残る地蔵で、罪を犯した馬子の因縁を伝えています。下山の際など、バリエーションのコースとして訪れることのできるスポットです。


木ノ芽峠に到着です。周辺は、風情豊かな石畳の道となっています。
なお、茅葺きの建物は、前川家所有の民家であるため、無断で私有地内や建物内に立ち入らないようにしましょう。

木ノ芽峠から、看板に従って右手に進みます。なお、直進すると木ノ芽峠トンネルの西口付近から登る登山口に至ります。

山頂に近づくにつれ、ブナが目立つようになります。



山頂手前には、シーサイト365という休憩所があり、外側から入れる男女別のトイレもあります。また、室内にはテーブルや椅子が設置されているほか、2階には広い空間があるため、ゆっくりと休憩したり食事したりできる施設となっています。

シーサイト365の先には分岐があり、左手に進むと山頂ですが、右手に進むとブランコのある展望スポットに着きます。






展望スポットからは、赤いブランコの映える絶景が広がります。ブランコに揺られながら、日本海や白山のほか、日野山や部子山を望むことができます。

分岐を左手に進むと、すぐに山頂に到着です。
山頂の景色

山頂は、とても見通しの良い広場になっています。なお、山頂一帯は、朝倉氏が整備したとされる鉢伏城跡となっています。
ベンチなどの座る場所はないため、休憩する予定の場合、レジャーシートがあると便利です。


また、山頂を示す看板や三角点のほか、主要都市までの距離を記した看板があります。


山などの名前が記載された展望図も設置されています。





山頂からは、海の映える絶景が広がります。西側方面には日本海、敦賀湾、敦賀半島の西方ヶ岳・蠑螺ヶ岳や水島、さらにその先には若狭湾や青葉山が見通せます。南西方面には敦賀市の市街地や野坂岳が見えます。



西方ヶ岳、野坂岳、山頂から少し下ったところからは岩籠山といった、敦賀三山が全て望める場所でもあります。
最後に
ごみは持ち帰るなどのマナーを守り、安全に気を付けて登山を楽しみましょう。
山の最新の情報は、登山の投稿サイトなどで直前に確認しておくと安心です。

