越知山は、福井市と越前町にまたがる標高612mの里山であり、登山道には石仏などの歴史遺産や泰澄にまつわる霊水・独鈷水があるほか、山頂付近には越知神社、別山神社や奥の院などがあり、神聖な雰囲気が漂っています。また、泰澄によって開山された越前五山の一つです。
登山口のほか、山頂手前にもトイレが整備されており、安心して登山を楽しむことができます。また、山頂や展望台からは、絶景を臨むことができます。
コースは複数ありますが、ここでは、泰澄が修行のために登ったと伝わる修行道コース(小川コース)と、山頂まで最短で登れる花立峠コースを掲載します。
コースマップ
花立峠コース
基本情報
目的地(標高) | 駐車場(標高) | 駐車場からのコースタイム(高低差) |
---|---|---|
越知山(612m) | 花立峠 約5台(583m) | 約1時間(29m) |
トイレ | 危険箇所 | 目的地のアンテナ(NTTドコモ) |
---|---|---|
山頂手前(男女別) | 特になし | 2/4 |
登山者は、比較的多い山となっています(他のコースから登る人もいます)
駐車場
花立峠までは車で行くことが可能ですが、途中は細い道を通るため、運転には注意してください。
花立峠の路肩に、駐車スペースがあります。
近くには、展望スポットがあります。
登山前ですが、既に標高が高いため、ここからも絶景が広がっています。
コース・景色
駐車スペースの近くの登り口から、登山開始です。
気持ちの良いブナ林のコースとなっています。
尾根沿いの登山道をアップダウンしながら進みます。
前方の木々の間に、目的地となる越知山の山頂が見えてきます。
途中、林道と合流します。看板標識も多くあるため、迷うことはありません。
ピンクテープを目印に、再び山道に入ります。
しばらくすると、大型の展望台に到着します。展望台の下には、休憩用のベンチやテーブルがあります。
とても広い展望台であり、休憩や食事にも最適です。
展望図があり、見える山々を確認できます。
展望台からは、遮るもののない絶景が広がります。北から白山、荒島岳、部子山、冠山、日野山などが臨めます。また、福井市や鯖江市の市街地も見渡せるほか、南には敦賀湾が見えます。山頂よりも展望台の方が、視界は開けています。
山頂を目指し、奥へ進みます。
途中には、越知無線中継所があります。
ここでは、別山を経由して山頂に向かうため、右手に進みます。左手は越知山の山頂へ向かうショートカットです。
さらに右手に進みます。左手は殿池へのショートカットです。
別山の山頂にある、別山神社に到着です。ここには、三角点はありません。
そのまま進んでいくと、修行道コース(小川コース)と合流します。山頂は左手です。続きはこちら。
修行道コース(小川コース)
基本情報
目的地(標高) | 駐車場(標高) | 駐車場からのコースタイム(高低差) |
---|---|---|
越知山(612m) | 奥糸生地区多目的集会施設 約20台(88m) | 約3時間(524m) |
トイレ | 危険箇所 | 目的地のアンテナ(NTTドコモ) |
---|---|---|
奥糸生地区多目的集会施設(男女共用)、山頂手前(男女別) | 特になし | 2/4 |
登山者は、比較的多い山となっています(他のコースから登る人もいます)
駐車場
奥糸生地区多目的集会施設が登山者用の駐車場となっています。建物には、外側から入れるトイレ(男女共用)が付設されています。
建物の奥に駐車できる敷地があります。
コース・景色
奥糸生地区多目的集会施設の横にある登り口から、登山開始です。
越知山の登山道は整備されており、標識も多くあります。
登り始めてしばらくすると、竹林の中に入ります。
登山道には、位置の目安となる一合目から十合目までの標識があるため、励みになります。
二合目で、林道に出合います。はしごの方に進む古道コースと、林道コースに分かれますが、しばらくすると合流します。
古道コースと林道コースが合流してすぐに、看板の示す階段の方へ進みます。
しばらく進むと、上級者向けの木の実谷コースとの分岐があります。山頂へは、直進します。
登山道の中腹には、屋根付きのベンチとなっている地蔵堂があり、休憩できます。
地蔵堂のすぐ近くから50mほど下ると、泰澄にまつわる霊水・独鈷水があります。
独鈷水は、泰澄が独鈷で岩を突くと、神通力により湧き出たとされ、いかなる病も治す霊水とされています。福井県内で最も冷たい霊水ということです。
再び登山道を進みます。この辺りからは、美しいブナが群生しています。
六合目の標識の近くから見えるのは、標高の上がったことが分かる景色です。
尾根沿いの、気持ちの良いブナ林が続きます。
九合目の標識が見えてくると、山頂はもうすぐです。
分岐に到着します。右手には越知神社があり、直進すると山頂の方向です。花立峠コースは左手です。
泰澄が仏像を造り、祀ったのが始まりと言われる越知神社があります。
次に、山頂の方へ進みます。
室堂・護摩堂に到着します。
室堂・護摩堂の近くには、大トチノキ(御神木)があります。一説には、泰澄のお手植えと伝わります。
織田信長公の乗馬が落ちたことに名称の由来があると言われる、殿池もあります。
山頂手前のこの場所までは、車でアクセスできるため、手軽に山頂や展望台に行くことも可能です。
また、この場所には男女別のトイレも整備されています。
トイレの近くには、展望台へショートカットする道もあります。
山頂へは、室堂・護摩堂のさらに奥へ進みます。
大師堂があります。
さらに進むと、千体地蔵があります。
神宝庫があります。観世音菩薩像が祀られているそうです。
参道となっている厳かな登山道を、さらに奥へ進みます。
山頂の景色
山頂に到着です。奥の院があります。
ベンチなどの座る場所はないため、休憩する予定の場合、レジャーシートがあると便利です。
山頂には、十合目の標識があります。
標識の近くには、三角点もあります。
山頂からは絶景が広がります。福井市の市街地が見渡せ、北から白山、荒島岳、部子山、冠山、日野山などが臨めます。また、逆方向には、日本海が見えます。
なお、山頂よりも展望台の方が視界は開けているため、修行道コース(小川コース)から登った場合でも、展望台には立ち寄るようにしましょう。
最後に
ごみは持ち帰るなどのマナーを守り、安全に気を付けて登山を楽しみましょう。
山の最新の情報は、登山の投稿サイトなどで直前に確認しておくと安心です。