夜叉ヶ池は、標高1,099mに位置する神秘的な池であり、周囲が原生林で覆われています。水面をのぞくと、ここにしか生息していないヤシャゲンゴロウを見ることができるかもしれません。
また、夜叉ヶ池から夜叉丸までのルートは、絶景が広がる展望スポットとなっており、福井県内で高い人気を誇る登山コースとなっています。
基本情報
目的地(標高) | 駐車場(標高) | 駐車場からのコースタイム(高低差) |
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夜叉ヶ池(1,099m) 夜叉丸(1,212m) | 登山口 約20台(490m) | 夜叉ヶ池 約2時間30分(609m) 夜叉丸 約2時間50分(722m) |
トイレ | 危険箇所 | 目的地のアンテナ(NTTドコモ) |
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登山口(男女別) | 夜叉丸 手前の岩場 | 0/4 |
登山者は、比較的多い山となっています(岐阜県側から登る人もいます)
夜叉ヶ池・夜叉丸は山岳地帯に属するため、里山(低山)における通常の装備に加え、天気予報が晴れであってもレインウェア(防水ジャンパーなど)があると安心です。
また、夜叉丸までは急斜面の岩場となっているため、グローブ(軍手など)があると登りやすくなります。
駐車場
登山口に、登山者用の駐車場があります。
駐車場には、男女別のトイレが整備されています。
また、駐車場には、巨大なカツラの木があります。
コースマップ
山頂までのコース・景色
駐車場から鳥居をくぐり、登山スタートです。
最初は、渓流沿いの道を進みます。
渓流までは落差があるため、充分に注意しながら歩きましょう。
少し遠めですが、進行方向の左側に夜叉滝が見えます。
しばらくすると、渓流のすぐ横を進む道になります。
遠目からも大きさの分かる、岩谷のトチノキが進行方向の右手に見えます。森の巨人たち百選として、林野庁に指定されています。
渓流沿いの道が終わり、しばらく進むと、稜線を進む登山道になります。
原生林の中を、さらに進みます。
振り返ると、標高がかなり上がったことが分かる景色になってきます。
夜叉ヶ池までもうすぐです。周りは低木となり、視界が開けます。
夜叉ヶ池に到着です。池のほとりの木道には、休憩できるスペースもあります。
ヤシャゲンゴロウの生態に関する看板があります。
夜叉ヶ池周辺には、国内希少野生動植物種(絶滅危惧種)に指定されているヤシャゲンゴロウが生息しているため、火気の使用が禁じられています。
池の近くには、夜叉姫の石碑があります。感動的で悲しい夜叉ヶ池伝説に由来するものです。
池の周りには、絶景が広がります。
池から見て右手側には、次の目的地である夜叉丸が見えます。
池の奥に進んでいくと岐阜県との県境の稜線上に出ます。左手側は、三周ヶ岳に続く登山道となっていますが、途中からは藪が茂っており、藪漕ぎが必要となります。
夜叉丸までは、急斜面の岩場が続きますので、充分に注意してください。また、尾根沿いであるため、強風にも注意が必要です。
登山道を振り返ると、再び絶景が広がります。夜叉ヶ池や三周ヶ岳、遠くには越前市の街並みまでが見通せます。また、位置によっては、池の形がハートに見えます。
藪が増えてくると、夜叉丸まではもうすぐです。
夜叉丸に到着です。開けているようなスペースになっています。
看板は小さく、非常に分かりづらいです。なお、この先の登山道は夜叉ヶ池山に続いていますが、藪が茂っており、藪漕ぎが必要となります。
最後に
ごみは持ち帰るなどのマナーを守り、安全に気を付けて登山を楽しみましょう。
山の最新の情報は、登山の投稿サイトなどで直前に確認しておくと安心です。