福井県には、作家・深田久弥氏が実際に登頂し、日本各地の山から100座を選んだ日本百名山の一つ「荒島岳」があり、この山が県内で唯一の日本百名山となっています。
また、福井県には、深田久弥氏のファン組織によって選定された日本二百名山「能郷白山」があるほか、日本山岳会により選定された日本三百名山として「冠山」「経ヶ岳」「野伏ヶ岳」もあります。
本サイトでは、「福井県の絶景が広がり人気のある登山まとめ」を掲載していますが、ここでは、福井県にある日本百名山、二百名山、三百名山をご紹介します。
日本百名山
荒島岳(大野市)
福井県大野市に位置する標高1,523mの独立峰であり、県内で唯一の日本百名山となっています。百名山の中では標高が6番目に低い山であり、日帰り登山が可能ですが、「大野富士」とも呼ばれるその山頂からは、360度の大パノラマが広がります。
また、泰澄によって開山されたと伝わる信仰の山でもあるほか、山域は奥越高原県立自然公園になっており、登山道にはブナの原生林が植生しています。
コースは複数ありますが、主流は勝原コースと中出コースとなっており、両コースとも山頂までの所要時間は約3時間30分です。
勝原コースの駐車場は通年アクセスが可能であり、中出コースの駐車場は積雪期以外はアクセス可能です。よって、積雪期以外であれば、一般的な登山が可能です。
日本二百名山
能郷白山(大野市)
能郷白山は、福井県と岐阜県にまたがる越美山地の最高峰で標高は1,617mとなっており、山頂からは360度の眺望を楽しむことができます。泰澄が白山の山頂からこの山を眺め、分祠を祀るため開山したと伝えられています。
また、深田久弥氏は、能郷白山と荒島岳のどちらを百名山にするのか悩み、荒島岳を選んだというエピソードもあります。
駐車スペースのある温見峠へ向かうための国道157号線は、例年12月から5月頃まで冬季通行止めとなるため、一般的な登山が可能な時期は夏から秋頃に限定されます。
コースや景色などの詳細は、以下のページにまとめています。
日本三百名山
冠山(池田町)
冠山は、福井県と岐阜県にまたがる標高1,256mの山であり、「21世紀に残したい日本の自然100選」に選ばれています。
山容が特徴的な烏帽子型をしていることが名前の由来となっており、「福井のマッターホルン」とも呼ばれるその山頂からは、360度を見渡せる絶景が広がります。
駐車場のある冠山峠へ向かうための林道冠山線は、例年11月下旬から5月末頃まで冬季通行止めとなるため、一般的な登山が可能な時期は夏から秋頃に限定されます。
コースや景色などの詳細は、以下のページにまとめています。
経ヶ岳(大野市・勝山市)
経ヶ岳は、福井県大野市と勝山市にまたがる標高1,625mの山であり、白山国立公園や恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク、奥越高原県立自然公園に位置しています。およそ100万年前の火山活動やその後の浸食作用により形成された山です。また、福井県内にピークがある山としては、最高峰となっています。
保月山、杓子岳、中岳を経て、経ヶ岳に至る尾根伝いのコースとなっており、その縦走路からは、福井県内で有数の絶景が広がります。ブナの原生林やチシマザサも分布しており、標高によってさまざまな自然を楽しむことができます。
「奥越高原青少年自然の家」付近が登山口となっており、山頂までの所要時間は約3時間40分です。
駐車場のある「奥越高原青少年自然の家」までは、通年アクセスが可能です。よって、積雪期以外であれば、一般的な登山が可能です。
野伏ヶ岳(大野市)
野伏ヶ岳は、福井県と岐阜県にまたがる標高1,674mの山であり、山腹にはブナ林が多く、山頂付近はクマザサに覆われています。
一般的な登山道はなく、豪雪地帯であるため、春先の残雪期にしか登ることができません。
最後に
ごみは持ち帰るなどのマナーを守り、安全に気を付けて登山を楽しみましょう。
山の最新の情報は、登山の投稿サイトなどで直前に確認しておくと安心です。