昨今、新聞やニュースで大きな話題となっている、減税政策である定額減税(所得減税)について、以前「2024年に実施される定額減税(所得減税)で税金はいくら安くなるの?いつから開始されるの?税金のかかっていない人はどうなるの?」という記事を掲載しました。
ここでは特に年金者に焦点を当て、定額減税(所得減税)によって、年金受給者(年金生活者)はどうなるのか、年金特徴(年金からの住民税の天引き)に影響するのかということを、できるだけシンプルに分かりやすく解説させていただきます。
定額減税(所得減税)で年金受給者(年金生活者)はどうなるの?
今回の減税によって、年金受給者(年金生活者)の場合、所得税は2024年6月の年金支給分から差し引かれる税金(源泉徴収税額)が減ることになります。6月分の税金から引き切れなかった際には、8月以降の年金支給分にかかる税金が減ります。
住民税については、2024年10月の年金支給分から差し引かれる年金特徴(年金からの住民税の天引き)が減ることになります。10月分の税金から引き切れなかった際には、12月以降の年金支給分にかかる税金が減ります。
年金特徴とは「公的年金からの特別徴収」の略称であり、厚生労働大臣などの公的年金等の支払者が、納税者に支給される公的年金等から住民税を引き落とし、納税者に代わって納入する制度のことです。
定額減税(所得減税)は年金特徴(年金からの住民税の天引き)に影響するの?
上記の説明の繰り返しとなりますが、住民税では、2024年10月の年金支給分から差し引かれる年金特徴(年金からの住民税の天引き)が減ることになるため、影響することになります。
つまり、年金にかかる所得税・住民税の両方が減ることから、支給される年金が定額減税の分だけ、増えるということです。
定額減税(所得減税)によって、年金受給者(年金生活者)はどうなるのかを解説させていただきました。
なお、定額減税とふるさと納税の関係について、別の記事で解説していますので、よろしければ併せてご覧ください。
定額減税(所得減税)の制度は、これから詳細が決定していくため、内容に変更があった場合、本記事を更新していきます。